居酒屋はお客様に年賀状を出すべきか?規模別・ジャンル別の違い

飲み屋街 コラム

世の中はすべからくペーパーレス化が進んでいます。

それは居酒屋などの飲食店においても変わらない時代の流れですが、では年賀状はどうでしょう?

確かに一般企業のビジネスシーンでは、年賀メールなどで済ますことが増えていますが、結論から言えば居酒屋などの店舗型ビジネスでは、年賀状はきちんとはがきで出すことをおすすめします。

ここではその理由と、居酒屋の規模別・ジャンル別に考える年賀状のポイントについて解説していきたいと思います。

居酒屋が年賀状を出すべき理由

居酒屋の年末といえば、忘年会や年越しの準備などにより、1年の中では稼ぎどきでありもっとも忙しい時期となります。

そんな中で年賀状の準備をするのは、大きな負担となるもので、つい「今年はいいかな?」と考えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、年賀状とは年に一度お客様に日頃の感謝の気持を伝える大切なツールです。

居酒屋はお客様の近くに寄り添う庶民的な飲食店

多くの飲食店の中でも、居酒屋というのは低単価で楽しむことができ、お客様にとっては普段遣いできる形態の店舗です。

いわばそんな庶民的なところが魅力の居酒屋は、よりお客様に寄り添った営業をすることが求められます。

そのためには普段からお客様と距離感を近く保っていることが大事ですので、年末年始の挨拶もメールなどではなく、お客様に手にとって自店からのメッセージを受け取ってもらえる年賀状が有効な営業ツールとなるのです。

地域社会に受け入れられてこそ居酒屋ビジネスは成功する

この傾向は都心部のチェーン系居酒屋よりも、当然のことながら地方都市などの個人経営居酒屋などではさらに大きくなります。

地域社会に溶け込んだ地方都市の個人経営居酒屋などでは、常連の多くが地域の中高齢者であることも少なくないと思います。

こういった中高齢者にとっては、今でもメールというコミュニケーションツールよりは、手紙の方が馴染みがあるものです。

ペーパーレス化に逆行する手作り感の演出

中高齢者にとって1番有効な営業ツールとなる手紙。

特に年賀状はメールやSNSと比べても、ひとこと手書きの添え書きがあったりするなど、より手作りの温もりがあるツールとなります。

すべからくがペーパーレス化する現代のビジネス現場だからこそ、あえてそれに逆行する手作り感が演出できる年賀状の効果というものを、今改めて考えてみてはいかがでしょう?

居酒屋の規模別にみる年賀状の考え方

それでは居酒屋で実際に年賀状を出す場合の、店舗規模別に見るアイデアや注意点について考えていきましょう。

小規模個人経営の居酒屋の場合

客席規模30席程度まで(地方都市ならばもっと大きい場合もあるでしょう)の、小規模な個人経営居酒屋の場合、通常の営業の中で顧客リストなどを整備している店は少ないかもしれません。

この場合、年賀状自体を出す枚数は極めて少なくて済むことが考えられます。

そのため、宛名書きや裏面の添え書きなどは、すべて手書きでしっかりと書くことをおすすめします。

「字が下手だからパソコンの印刷で…」と考えること自体はおかしくありませんが、パソコン印刷よりは丁寧に心を込めて書いた直筆の文字の方が、遥かに人の心を打つもの。

間違ってもパソコン用のプリンタで印刷した宛名ラベルは使わないようにしたいものです。(やむを得ない場合はラベルシールよりはがきに直接印刷する方法を選びましょう)

特に枚数が少ない場合は、郵便局やコンビニ、事務用品店で売っている既成の絵柄入り年賀状を使うことも多いかもしれませんので、差出人名(店名)はスタンプなどを使わず、手書きにこだわりたいものです。

企業経営の大規模居酒屋で単一店舗の場合

企業経営に限らず客席数50人規模以上の大規模居酒屋の場合、業者に印刷を頼むことも多いでしょう。

この場合は店舗スタッフそれぞれが独自で顧客リスト(名刺など)を保有していることも多いでしょうから、印刷して用意した年賀状を、スタッフそれぞれが店名プラス個人名で宛名書き、添え書きをすることで、手間の分担を図りましょう

さらに、そうすることによってスタッフ1人1人が自分の担当という意識を持つことができ、お客様にとってもお店よりもスタッフを意識してくれますので、より距離感の近い営業を行うことができます。

これだと特定のお客様の元には、複数人のスタッフから年賀状が届くこともあるでしょうが、あくまで個人からの年賀状として捉えてくれるはずですし、通常のDMと比べて年賀状がたくさん届いて迷惑に思うお客様はいません。

ただし、担当者名も添え書きも何もない年賀状が何枚も届いたら、それは迷惑に感じるかもしれませんので注意します。

スタッフ個人からではなく、あくまでも店舗からの年賀状として発送する場合には、顧客リストに基づいてパソコンではがきに直接入力したり、業者の宛名印刷サービスを使って上手く作業負担の軽減も工夫してみましょう。

>>オリジナル年賀状印刷なら【スピード年賀状製作所】

フランチャイズで居酒屋チェーンに加盟している単一店舗の場合

フランチャイズの居酒屋チェーンに加盟している店舗の場合、フランチャイズ元で既成の年賀状フォーマットが用意されている場合はそちらを利用することになるでしょう。

その先の利用方法については、前項「企業経営の大規模居酒屋で単一店舗の場合」と同じです。

しかし、フランチャイズ元でそういったものが用意されていない場合、そのフランチャイズチェーンでは年賀状を送る習慣がないということになります。

この場合、特に年賀状を出すことが禁止されているチェーンでない場合は、単一店舗が独自に年賀状を用意してお客様に送ることは、かえって隙間を狙うメリットがあります。

お客様もまさか大きなフランチャイズチェーンのスタッフから、個別で年賀状が送られてくるとは思ってもいないでしょうから、そんな意外性を狙ったPR効果も期待できるかもしれません。

居酒屋のジャンル別にみる年賀状

続いては居酒屋のジャンル別に見る年賀状を送る場合の、ちょっとしたアイデアについてご紹介します。

和食系居酒屋

和食系の居酒屋では、年賀状という営業ツールは非常に相性の良いツールだと言えます。

年始のお祝いと旧年中の感謝を伝えると同時に、新年のフェアやキャンペーンなどの情報を来店動機として、上手くPRに利用しましょう。

具体的には、例えば日本酒を取り扱っている店舗などでは、新年はその年最初の新酒が発売される時期なので、それに合わせた新酒開栓のアピールをするなどの工夫をするのもいいアイデアです。

洋風居酒屋

洋風の居酒屋の場合では、あえて年賀状は出さずに、年末にクリスマスカードを送って1年の感謝と来年の変わらぬご愛顧を伝えるという手もあります。

クリスマスカードを送る場合は、年賀状と違い年末に出す挨拶状であるため、年始の営業案内だけでなく年末年始の営業案内をまとめて伝えられるというメリットもあります。

まとめ

小さな個人経営の居酒屋から、フランチャイズチェーンに加盟している単一店舗まで、規模別・ジャンル別による年賀状のアイデアについて解説してまいりました。

いずれのケースでも、居酒屋のような庶民的でよりお客様と距離感の近い飲食店舗では、1年の感謝を伝える年賀状というツールを、上手く経営戦略に組み込んでいくことが大事です。

忘年会需要の見込まれる年末は飲食店にとっては忙しい時期ですが、そんな時だからこそ顧客リストの整備を意識しつつ、業者の印刷サービスなどもうまく利用して、賢いPR戦略を行いたいものです。

>>オリジナル年賀状印刷なら【スピード年賀状製作所】

タイトルとURLをコピーしました