ビジネス年賀状の正しい書き方を学ぼう!すぐに書ける文例

コラム

ビジネス年賀状は、どんな相手に送るかによって様々な書き方の違いがあります。

今の時代は、テンプレートをそのまま使って宛名を変えるだけで良いようなものもありますので、簡単に作れるようになりました。

しかし、その宛名の書き方も意外と間違っていたり、ビジネスマンとしてとっても読みにくい・分かりにくい表記で出している人って結構多いのです。

知っているつもりでは知らないのと同じですので、年賀シーズンに向けてビジネス年賀の常識を復習しましょう。

ビジネス年賀状の宛名・表書き

謹賀新年

ビジネス年賀状には、通常の年賀と違って、宛名の記載に様々なルールがあります。
細かい決まりがあると、知らずに失礼な書き方で出していたなんてことになってしまうかもしれませんので、どんな点に気をつけて宛名・表書きをすれば良いのかをみていきましょう。

まずは、住所についてです。

同じ都道府県内に出すとしても、都道府県名からきちんと書きましょう。
番地を漢字で書くことはもちろんですが、10台の数字は縦に並べると読みにくいことから、「十三」と書くと良いですね。
どんなに長い住所でも、2行以内に収めましょう。
ビル名などにアルファベットが入っている場合は、短い文字なら縦書きで書きますが、長い文字の場合は横書きでも構いません。

続いて、会社名についてです。

住所よりも1文字下げて書くとバランスが良いです。
株式会社や有限会社は(株)などと訳さず、正式名称で書きましょう。
社名がとても長い場合があっても、必ず1行で収めるのがマナーです。

3つ目に、部署の書き方についてです。

部署に関しては、会社名の下に1文字空けて書きます。
しかし、会社名が長く部署を書くスペースがない場合は、部署のところから開業して書きましょう。
役職については、名前の上に小さく書くのが基本的なマナーです。
役職が2つなど複数ある場合は、名前の上に2行に分けて書きましょう。

4つ目に敬称です。

こちらは、意外と間違っているビジネスマンが多いところです。
会社や部署宛の年賀状の場合は「御中」です。
担当者や個人宛の場合は「様」を使います。
よく間違いとして多いのは、「〇〇〇部長様」と書いているパターンです。
また、大人数の宛名がある場合は、代表者の名前を一人書いて、御一同様と書くと良いでしょう。

挨拶文例・相手の立場別

ガッツポーズをする4人のビジネスマン

年賀状で最も大切な新年のご挨拶の文章です。

あなたは、相手の立場によってきちんと丁寧に書けていますか。
目上の人、親しい人、ビジネス相手と3つのパターンから、ふさわしい文例を見ていきましょう。

目上の方

・昨年は何かとお世話になりありがとうございました。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

・健やかに新春をお迎えのことと存じます。
 本年も変わらぬお付き合いをお願いいたします。

・輝かしい年の初めにご家族皆様のご多幸とご活躍をお祈りいたします。
 幸多き新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 本年もよろしくお願いいたします。

・旧年中に賜りましたご芳情に深謝し、本年も相変わらぬご厚誼を願い上げます。

・ご無沙汰を深謝しご家族皆様のご活躍をお祈りいたします。
 本年も良き年でありますよう心よりお祈り申し上げます。

目上の方に使う文例は、誰に対しても使えるので上記の例を参考にしながら、使いやすい文例を見つけてください。

親しい方

・ご無沙汰してますがお変わりありませんか。
 こちらは相変わらずの毎日です。
 本年がお互いにとってよい年となりますように。

・また年賀状での新年の挨拶となってしまいました。
 今年こそ久しぶりに会いたいですね。

・昨年はなんだかあっという間の1年でしたね。
 また一緒に美味しいランチにいきましょう。
 今年もよろしく!

こちらは、友人向けの挨拶文です。

親しみのある文ですが、しっかりと一年を振り返り、新年への挨拶を入れることがポイントです。

ビジネス相手

・昨年は親身なご指導をいただきありがとうございました。
 折にふれ的確なご指導をいただき、○○を無事終了することができました。
 今年も変わらぬご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

・年頭にあたり気持ちを新たに、昨年以上の成果を上げられるよう努める所存です
 これからも変わらぬご指導ご叱咤をお願い申し上げます。

・昨年の○○の研修では、丁寧にご指導いただきありがとうございました。
 今年は研修で学んだことを生かし、自信をもって仕事に取り組む所存です。

会社の上司や先輩向けの文例です。

昨年、お世話になったことへの感謝の言葉と、今年の抱負を入れることで気持ちを伝えることが出来ますね。

こちらは、顧客や取引先向けの文例です。

相手に失礼のないような丁寧な言葉遣いに気をつけなければなりません。

また、漢字の間違いや尊敬語を二重に使っていてくどくないも要チェックです。

・年頭に際し貴社益々のご発展をお祈りいたしますとともに、
 本年も倍旧のご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

・旧年中は格別のお引き立てに預かり厚く御礼申し上げます。
 本年もご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

・おかげ様で弊社も創業○年目を迎えることができました。
 これもひとえに皆様のご支援の賜物と感謝いたしております。
 本年も総力を挙げて仕事に邁進する所存でございますので、
 変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

・昨年中は誠にお世話になりました。
 本年も従業員一同より一層頑張ってまいります。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

一言添えることがポイント

注意を促すビジネスマン

挨拶の文章を書いて終わりでは、とてもシンプルで相手からの気持ちが伝わらない年賀状になってしまいがちです。

特に、会社の上司や取引先、お客様への年賀の場合は、自分の言葉で一言添えることで、きちんと相手のことを思って年賀状を書いたという証になります。

あまりにも個人的なことやプライベートに関することを書くのはよくないですが、仕事に関する抱負や、ユニークな一言は、相手にとってももらって嬉しい年賀状になります。
一言ですので、簡単に短く書いて済ませましょう。あくまでも大切なのは昨年のお礼と新年のご挨拶ということをお忘れなく。

ビジネス年賀状でよく使われる賀詞

happy new year

年賀状に大きい文字で分かりやすく書くことで、お祝いの言葉を相手に表すことが出来ます。

相手の立場によって使ってはいけない賀詞もありますので、送る相手によって使い分けながら、一つ入れると良いでしょう。

・「謹賀新年」「恭賀新年」
・「新春を寿ぎ謹んでごあいさつ申しあげます」
・「謹んで新春のお慶びを申し上げます」
・「謹んで新年のご祝詞を申し上げます」
・「明けましておめでとうございます」
・「初春のお慶びを申し上げます」
・「新年おめでとうございます」

相手から先に年賀状が届いたときの文例

郵便ポストのミニチュア

相手に年賀状を出すのが遅れてしまった場合は、返信する際に言い訳がましくならないよう、あくまでも自己都合で遅れたという表現で返信する方が無難です。
1月7日を過ぎる場合は、寒中見舞い扱いになります。
その際は、年賀ハガキは使えませんので余っているからといって使うことのないように気をつけましょう。

遅れて出す年賀状の文例として基本のパターンは、

・賀詞
・年賀状へのお礼
・遅れたお詫び
・締めの挨拶

この流れで書くのが良いでしょう。

遅れたお詫びの文例としては、以下の文を参考にしてみてください。

・下年末年始にとりまぎれ ご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。
・年末年始にとりまぎれ ご挨拶が遅れましたことをお詫び申し上げます。
・年末の慌ただしさにまぎれ新年のご挨拶が遅れ 大変失礼いたしました。
・年末より帰省しておりましたため新年の御挨拶が遅れましたこと心よりお詫び申 し上げます。

まとめ

ビジネス年賀状は、たくさん出すところがあると一度にまとめて全部作ってしまった方が楽なのは確かですが、相手によって使う文章や賀詞を変えなければならないので、まとめて作る際には失礼がないように注意すべきポイントがたくさんあるのです。

今回ご紹介した文例は、ビジネスマンとして知っておきたい文の書き方の一つですので、ぜひ年賀シーズンに活用してみてください。

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