飲食店が年末の挨拶を伝える方法|年末の挨拶状を出してみよう

忘年会 コラム

飲食店の経営者、もしくは責任者として任されている方であれば、お客様に年賀状を出した経験の1度や2度はあると思います。

では、年末の挨拶状を出した経験のある方はいらっしゃいますか?

おそらくほとんどの方は首を横に振るのではないでしょうか?

しかし、年末の挨拶状をお客様に送るのは、年賀状にはないいくつかのメリットがあります。

年末年始の時期にお客様に対して、感謝の気持ちを伝えると同時に、効果的なPR効果を狙いたいと考える飲食店経営者&責任者の方は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。

飲食店が出す年賀状ではなく年末の挨拶状とは

新しい年を祝う言葉と、旧年中の感謝を伝えるために送るのが年賀状の役目です。

では、年末の挨拶状に求める役割とは、一体どういうものがあるのでしょうか?

未来を祝う言葉を伝える

「Have a nice day!」や「Have a nice dream」など、英語では未来を祝う言葉が日常的に使われています

しかし、言語としての特性上だとは思われますが、日本語にはそういった言葉というのは、実はあまり存在していません。

しかし、唯一の例外があります。

それは「良いお年を!」という言葉です。

相手の新しい年を祝福する言葉として使われる「良いお年を!」ですが、年末に飲食店がお客様に伝える言葉としてこれほどふさわしい言葉はありません

年賀状とクリスマスカード

日本においては年賀状というものが、長年の風習として根付いています。

しかし、これは日本独特の風習で、海外には年賀状という習慣はありません

その代わりにやり取りされているのがクリスマスカードです。

クリスマスカードとは?

クリスマスを祝って送られるグリーティングカード。
しかし、日本ではクリスマスプレゼントに添えられた付属物的なイメージしか無いかもしれません。

これを逆手に取り、洋風の飲食店などでは、あえて年賀状ではなくクリスマスカードを送るというのは、お客様に意外性のインパクトを与えることが期待できます。

年末の挨拶状に期待できる効果

それでは、年末の挨拶状を送ることで期待できる効果というのは、どういうものがあるでしょう?

それは大きく考えて3つあります。

1.数多くの年賀状に埋もれずお客様の目に止めてもらえる

どんなお客様でも、年始には相当数の年賀状を受け取ることが予想されます。

そんな中へ年賀状を出すことは、もちろん無駄ではありませんが、余程印象に残る年賀状を送らない限りは、数の波に飲まれてしまうことも考えられます。

しかし、年末の挨拶状だったらどうでしょうか?

そもそもほとんどそういったものを送る習慣自体が日本にはないため、クリスマスカードや挨拶状などを年末に送れば、お客様の目に止めて貰え、印象に残る確率を最大にアップさせることができます。

2.年末年始の営業案内を伝えられる

年賀状で年始の営業案内を明記することは、当たり前のように行われていると思います。

しかし、多くの飲食店は年始だけでなく、年末もある程度の臨時休業日を設けるでしょう。

もしも年末年始も無休で営業する店舗だとしても、それを年が明けてからお客様へ告知しても時すでに遅しです。

それよりも、年末の挨拶状を使って、年末年始の営業案内をお客様にしっかりと伝えたほうが、より効果的な告知となるでしょう。

3.忘年会などのフォローが行える

年末は飲食店にとって忘年会やクリスマスディナーなど、年間でもっとも大きな集客が見込める時期です。

その時期に訪れたお客様を、確実に来年以降も自店の常連客として囲い込むために、来店から日を開けずに年末の挨拶状の形を取って感謝を伝えてみましょう。

これは通常時の宴会需要に対しても使える、顧客満足度をアフターフォローする経営テクニックですが、大きな集客が見込まれる年末には、より大きな効果となってフィードバックすることが考えられます。

年末の挨拶状を出す注意点

年賀状とは時期をずらした感謝状として、また最大効果を狙えるPRツールとして、大きな効果を発揮する年末の挨拶状ですが、メリットだけではなくいくつかの注意点も存在します。

1.年末に来店したお客様にお出しする場合、即日対応しなければ効果が薄れる

2.年賀状と併用した場合は経費が2倍かかる

3.あまりにPR色の強いデザインにすると、単なるDMと判断されかねない

など。

これらの注意点を心に留めた上で、なお年末の挨拶状は、特に個人経営の小さな飲食店にとっては、大きな営業ツールとして役立ってくれるでしょう。

メリットのみを上手く取り入れて、休眠客の取り込みや新規常連客獲得のための有効なツールとして、年末の挨拶状をうまく取り入れてみてください

年末の挨拶状|飲食店の業種別実例集

高単価和食店の場合

例文

本年もたくさんのご愛顧を賜り、ありがとうございました。

来年も皆様に上質な時間を過ごしていただける店であり続けられるよう、真剣な目利き・丁寧な仕事・心地よいサービスのさらなる向上に努めてまいります。

ご家族様と良いお年をお迎えくださいませ。
ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

なお、◯◯◯◯(年末年始営業案内)とさせて頂きます。
本年同様どうぞよろしくお願い致します。

12月吉日

解説

高単価な和食店の場合、やはりそれなりに格調高い挨拶文としたいものです。

しかし、通常の挨拶文(手紙)として考えた場合は、文頭・文末の言葉が必須となりますが、この場合はあくまで挨拶状(カード)の形をとりますので、それは省略した文章とします。

その分、挨拶の内容を簡潔ながら心を込めた文章として、自店の強みをさり気なくアピールしましょう(例文中太字部分)。

また、大げさなキャッチコピーを使わず、毛筆体などの縦書きレイアウトで、シンプルに感謝と祝いの言葉を伝えます。

フレンチ&イタリアンレストランの場合

例文

Merry Christmas & Happy New Year

今年もあとわずか。
素敵なクリスマスと、良いお年をお迎えください!
日頃の感謝を込めて…

◯◯(店名、店舗データ)

*〇〇〇〇(年末年始営業案内)

解説

フレンチやイタリアンなどの欧米系レストランの場合、クリスマスカードとして年末の挨拶状を送るのがベストです。

その際、日本の風習に合わせて「Happy New Year」の挨拶も入れることで、あえて年末年始の挨拶状としてしまいましょう。

ただし、内容はシンプルに。

年末年始の営業案内は文面に直接折り込まず、欄外の追伸的に枠囲いのデザインにするなど、さりげない工夫がおしゃれさをアップします。

居酒屋の場合

例文

たくさんの「ごちそうさま」に感謝!

今年も残すところあとわずか。
いかがお過ごしでしょうか?

本年も〇〇(店名)に足を運んでいただき、ありがとうございました。

いつもお客様の「ごちそうさま」の言葉に、たくさん支えられました。

来年もたくさんの「ごちそうさま」をいただけるよう、スタッフ一丸となって頑張ってまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

なお、〇〇〇〇(年末年始営業案内)とさせていただきます。

良いお年をお迎えくださいませ!

〇〇(店名)スタッフ一同

解説

お客様との距離感の近いアットホームな居酒屋の場合は、より庶民的なお店を演出するために、ちょっとキャッチーなコピーでアピールしましょう。

その後に続く挨拶文も、あまり堅苦しい言葉は使わず、できる限り平易な言葉でシンプルに感謝とお祝いの言葉を伝えましょう。

ビジュアルデザインもスタッフの笑顔写真のコラージュなどを使用し、これが「ごちそうさま」に支えられた笑顔ですという暗黙のメッセージを表現してみるのもおすすめです。

焼肉店の場合

例文

モ~すぐウシ年!

本年も大変お世話になりました。
心より感謝申し上げます。

2021年は丑(ウシ)年ですね!

◯◯(店名)にとってウシは切っても切り離せない大切なもの。
お客様にもっともっとおいしいウシを召し上がっていただけるよう、スタッフ一同誠心誠意努力してまいります。
どうぞご期待くださいませ!

1129(イイニク)の日の決意を込めて。

〇〇(店名、店舗データ)

*〇〇〇〇(年末年始営業案内)忘年会もまだまだ受付中です!

解説

2021年の丑年に合わせて、焼肉屋は自店をアピールする機会がたくさんあると思います。

ここでは、あえて11月29日のいい肉の日に、年末の挨拶状を送ることを想定した例文をご紹介しました。

すこしくだけた文面で、お客様にクスッと笑っていただける、ユーモアあふれる年末の挨拶状を作ってみましょう。

11月29日までにお客様に届くように送れば、飛び込みの忘年会需要の獲得にも一役買ってくれる挨拶状となります。

ラーメン屋の場合

例文

ラーメンいっぱいの感謝!

本年も当店のラーメンをいっぱい召し上がっていただきありがとうございました。
新しい年もおいしいラーメンをいっぱい召し上がっていただけるよう、1杯1杯心を込めてお作りいたします。

良いお年をお迎えくださいませ。

なお、当店は◯◯◯◯(年末年始の営業案内)とさせていただきます。

店主

解説

ラーメン1杯と、感謝いっぱいをかけて伝えるため、キャッチコピーからボディコピーまで、両方の単語を混在して使用します。

デザインとしては、自店のおいしそうなラーメンの画像などをメインビジュアルとして配置し、そこにキャッチコピーを大きくレイアウトしてみましょう。

また、「ラーメンいっぱいサービス」として、ラーメンの大盛り無料券を添えるなどのアイデアも、できるのでしたら面白いかもしれません。

飲食店向けオリジナルデザイン年末の挨拶状を作る

こういった年末の挨拶状などは、最近ではパソコン用フリーソフトや無料画像サービスを利用することにより、個人でも簡単に作ることができるようになってきました。

しかしお客様の目に止まる「出す意味のある」挨拶状を作成する場合には、デザインやレイアウトなども上質なものを用意しなければ意味がありません。

それにはやはり、プロの印刷屋に頼むといった方法も検討したいところです。

多少の費用はかかりますが、よりクォリティの高くお客様の印象に残る年賀状を作るためには、ぜひ一度ご検討ください。

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まとめ

いかがでしょうか?

小さな個人経営の飲食店であればなおさらのこと、大手の隙間を狙っていくためにも、当たり前を外した営業方法を模索する必要があります。

その点、多くの飲食店が当たり前のように行っている年賀状と違って、年末の挨拶状は、時期的な意外性やインパクトを与えることができて、大きな効果が期待できる営業ツールです。

ぜひこういった「ちょっとだけひねった」営業ツールを活用して、自店の売上げアップを狙ってみてください。

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