今や飲食店などの店舗型ビジネスにとって、ホームページというのは持っていて当たり前のWebソリューションです。
これから迎える年末年始は、まさにそういったホームページ上で季節の挨拶を伝えるにはもってこいの時期です。
では、新しい年の最初にホームページを通して顧客に伝える、新年の挨拶というのはいつまでに掲載すれば良いのでしょう。
そして同時に、いつまで掲載していれば良いのでしょう。
この記事では、今や飲食店の経営戦略上欠かせないアイテムとなったホームページに、新年の挨拶を掲載するタイミングと注意点について、深く解説していきたいと思います。
ホームページでの新年の挨拶いつまでに書く?
飲食店のホームページに掲載する新年の挨拶をいつまでに書くかという疑問に関しては、その前段階として年末の挨拶を書いているかどうかによって、若干の判断を変えると良いでしょう。
年末の挨拶を書いている場合
年末の挨拶をホームページ上に記載している場合、仮に自店の仕事始めが元旦でなかった場合でも、新年の挨拶に関しては年が変わったらすぐ~元旦の朝までには掲載しておくのが良いでしょう。
これは新規客が初詣の帰りなどに周辺のやっているお店をさがして、位置検索で自店のホームページにたどり着いた時に、例えホームページだとはいえ、年末の仕事納めの挨拶ではなく、新年の挨拶文でお客様をお迎えするためです。
年末の挨拶を書いていない場合
年末の仕事納めの挨拶がホームページに記載されていない場合には、必ずしも元旦に新年の挨拶を掲載しなくても、年始の営業開始日の情報さえ掲載してあれば、そこまで問題ではないでしょう。
この場合は年始の仕事初めに合わせて、新年の挨拶を掲載すれば問題ありませんが、できれば三が日のうちには掲載しておくに越したことはありません。
ホームページでの新年の挨拶いつまで出す?
通常は松の内を過ぎれば一般企業などでは正月の飾りを撤去し、新しい年の通常業務に戻ります。
しかしながら飲食店などの店舗型ビジネスにとって、正月飾りなどはある種店舗の装飾品でもあるため、1月いっぱいは飾ったままという店も少なくないかと思われます。
そこで一つの目安として、次の日付を基準に新年の挨拶を通常ページに戻すようにするのが良いでしょう。
- 1月7日:関東の松の内
- 1月11日:鏡開き
- 1月15日:関西の松の内
- 1月末日:月替り
- 2月3日*:節分(立春の前の日)
*なお、節分は立春の前の日ですので通常は2月3日ですが、2021年は立春が2月3日のため、節分も1日繰り上がって2月2日になるので注意しましょう。
ホームページで新年の挨拶を書く際の注意点
では、実際にホームページに新年の挨拶を記載する際の注意点について、詳しく解説してまいります。
どこに書くか
まず大事なのは、ホームページのどこに新年の挨拶を記載するかということです。
通常考えられる場所としては、次の3つが考えられます。
トップページ
一般的に考えてもっともふさわしい記載場所は、やはりトップページです。
ただし、店舗によってはトップページは作り込まれたイメージページになっていることも多いかもしれません。
そんな場合はトップページをスクロールしたすぐ下の部分に、分かりやすいように新年の挨拶を記載することをおすすめします。
新着情報
日々の食材入荷情報や、フェアやキャンペーンなどのイベント情報を、新着情報として掲載しているホームページも多いでしょう。
しかし、そういった場所はあくまでも情報を発信するためのスペースで、お客様に対してのメッセージを伝える場所としてはあまりふさわしくありません。
どうしてもそこぐらいしか書き込める場所が無い場合以外は、それだけで済ませるのは避けるようにしましょう。
店主紹介ページ
一般企業のホームページなどでは、代表者からのコーポレートメッセージとして、企業を代表して顧客へ向けたメッセージを発信するページを作成してある場合があります。
飲食店のホームページでも、店主メッセージやシェフメッセージなどのページを設けている場合は、そこに新年の挨拶を記載するのも良いでしょう。
新年の挨拶の内容
では、実際に飲食店がホームページに書く新年の挨拶の文面を考えてみましょう。
誰に向けて書くのか
まず最初に意識すべきは、誰に向けて書くかということです。
飲食店のホームページは、多くの場合まだ自店を訪れたことの無い潜在顧客に対して、自店の雰囲気を知ってもらうために存在しています。
しかし、年賀状や年賀メールなどの新年の挨拶とは、旧年中の感謝と今後の厚誼を願うものです。
ここはそれに習って、既存の顧客(常連客)に向けてのメッセージと捉えて書くほうが正解でしょう。
書くべき内容
既存客に向けてのメッセージと割り切ると、自ずと書くべき内容は決まってきます。
通常の年賀状や年賀メールのフォーマットに則って考えると、次のような要素を入れて文面を構成すると良いでしょう。
賀詞(新年を祝う言葉)
メッセージを伝える対象者がお客様であるため、少し改まって敬意を払う賀詞としたほうが良いでしょう。
かといって年賀状のように「謹賀新年」などは、話し言葉的なメッセージとしてはふさわしくないため「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などといった、手紙での挨拶状に寄せた賀詞とするようにします。
旧年中の感謝
続いては旧年中の感謝を伝える言葉を書きます。
いわゆる「旧年中は〇〇(店名)をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。おかげさまで~」といったような文章です。
この時、「去年」という言葉は「去る」が付いて忌み言葉となりますので、使用しないようにしましょう。
今年の抱負
次に、「本年も皆さまのご期待に添えるよう、誠心誠意頑張ってまいります」などといった、今年の抱負や決意を書きます。
ホームページの文章は年賀状などと違い文字数に制限がないために、あまり長ったらしくならない程度に、この部分に関しては少し膨らませて書くことをおすすめします。
相手を気遣う言葉
締めの文の前には、相手(お客様)を気遣う言葉を書き添えます。
「まだまだ寒い日が続きますが、お身体どうぞご自愛ください」といったような文章ですが、「身体ポカポカ元気になれる〇〇鍋などご用意しています」など、飲食店ならではの文章を追加しても良いでしょう。
締めの文
最後は、「皆さまの変わらぬご愛顧を心からお願い申し上げます」や「皆さまのご来店心よりお待ち申し上げております」といった、今年も変わらぬ厚誼を願う言葉を書いて締めとします。
飲食店が新年の挨拶をお客様に伝える方法
こうした文章を使って自店のホームページに新年の挨拶を掲載すれば、常連さんへのメッセージを伝えられるとともに、既存客にも店主の人柄などを伝えることができるでしょう。
しかし、新年の挨拶の伝え方はホームページだけではありません。
ホームページを見てくれた人だけにしか届けられないメッセージではなく、より積極的なメッセージを既存客に届ける方法として、次のような手段も併用するのがより望ましい営業戦略となるでしょう。
メルマガ・SNS
メルマガやLINEなどのメール配信、TwitterなどのSNSへの掲載など、複合的なWebサービスの利用は今の飲食店経営には欠かせません。
より間口を広げ、効果的な営業戦略とするためにも、こういったツールは積極的に活用していきましょう。
年賀状
新年の挨拶といえば、古くから日本の習慣である年賀状も、今なお人気のツールです。
Webへのメッセージ掲載と比べれば、いささかの手間と費用はかかりますが、やはり手に直接触れて伝えることができるのもあり、よりお客様の心に響くメッセージとなってくれます。
さまざまなネット業者などをうまく活用して、より積極的な営業戦略の一部に組み込んでみてください。
まとめ
いかがでしょうか?
飲食店がお客様への新年の挨拶を伝えるために有効な、ホームページへのメッセージ掲載の実際と、注意点についてはお分かりいただけたでしょうか。
こういったWebソリューションに関しては、今や飲食店にとっても欠かすことの出来ない営業ツールとして見逃すことはできません。
年賀状のようなアナログツールと、ホームページやSNSなどのデジタルツールをうまく使い分けて、大きなビジネスチャンスである年末年始の顧客獲得を、効果的に行ってみてください。