飲食店といえば従来は店を開いて、ホームページなどを整備してお客様が訪れるのを待つという、待ちの営業が基本スタンスだったと思います。
しかし、近年の飲食店営業は待ちの姿勢だけでは経営が成り立ちません。
Webメディアなど利用できるツールは使えるだけ使って、攻めの営業を仕掛けていく必要があります。。
そのうちの1つとして、メルマガの利用を考えている店舗もあるかもしれません。それには来たるべき2021年の幕開けに新年最初のメルマガを送ってみるのも良いでしょう。
この記事ではそんな飲食店のメルマガで、新年のメルマガを送る際の注意点とコツを解説しつつ、実際のテンプレートを合わせてご紹介します。
飲食店が新年のメルマガを送る際の注意点
飲食店が新年のメルマガを送る際の注意点については、次のようなものが考えられます。
送る時期
飲食店の年末年始の営業日は店によってさまざまですが、新年最初のメルマガを送る時期はその営業にによって判断するのがいいでしょう。
お正月も無休で営業をしている店舗であれば、2021年が明けた瞬間、お正月休みを取る店舗では新年の営業再開日前には送るようにしたいものです。
ステップメールや予約投稿などの機能を利用して、効率的なメルマガ配信をしましょう。
書くべき内容
飲食店が通常時に配信するメルマガであれば、さまざまなフェアやその日のおすすめなどを書くことが多いと思います。
しかし、新年のメルマガに関しては、年賀状などの挨拶状の基本にならって、必要最低限の内容を書くほうが良いでしょう。
年賀状などにならった盛り込む要素は次の通りです。
件名
受信側がメールリストに並んだ件名を見た時に、それを見ただけで「どこからの」「何の」メールかが分かるよう、件名には必要な情報を簡潔に書き入れます。
【〇〇店名】新年のご挨拶、など。
新年の挨拶
年賀状の賀詞にあたる、新年を祝う言葉を冒頭に書きます。
カジュアルタイプの店であれば「あけましておめでとうございます」、フォーマルなタイプの店であれば「謹んで新年のお慶びを申し上げます」などの賀詞を利用すると良いでしょう。
旧年の感謝
続いては旧年の感謝を述べます。
「旧年中は〇〇(店名)にご来店いただきありがとうございました」などの文章を、簡潔にかつ丁寧に伝えましょう。
この時、「去年」という言葉は「去る」が含まれるため忌み言葉と呼ばれていますので、「旧年」または「昨年」という言葉を利用するようにしてください。
今年の抱負
新しい年の抱負を伝えます。
新年の挨拶を伝えるメルマガにおいて、唯一PR要素が書けるとしたらこの部分だけかもしれません。
しかし、具体的なPRの言葉を書くというよりも、今年もお客様を全力で喜ばせるという決意表明のようなイメージで書くほうが、新年の挨拶メルマガにはふさわしいでしょう。
相手を気遣う言葉
相手の健康や幸運を祈る言葉を締めの文の前に書くのは、年賀状でも年賀メールでも基本中の基本で。
ただひたすらにこちらの想いだけを発信するのではなく、その発信の向こう側に読者(お客様)がいることを想像して文章を書くよう心がけましょう。
締めの言葉
最後の一文で、改めて今年の厚誼を願う言葉を書き記します。
「本年も皆さまのたくさんのご来店をお待ち申し上げております」や、「スタッフ一同皆さまお越しを心からお待ち申し上げております」など、来店を促す言葉を直接的に書きましょう。
追伸
新年の営業開始日の案内や、それ以外の営業に関するPRをしたい場合は、新年の挨拶を告げる本文とは別に、追伸の形をとって書くようにします。
装飾文字などで本文とは区切って書くことで、文章全体も分かりやすくメリハリが出て、見た目もスッキリとまとまります。
送信元
最後には送信元、つまり自店の店舗データを挿入します。
メルマガの場合であればテンプレートとして常に用意したものを、そのまま貼り込むだけでOKです。
なお、メルマガに関しては必ず配信解除用のアドレスを用意しておくのもポイントです。
飲食店が新年のメルマガを作成する時のコツ
新年の挨拶用メルマガだけでなく、実際にメルマガを作成する時のコツは次のようなところに注意してみてください。
機種依存文字を使わない
丸囲みの数字や、単位、省略文字などの一部は、俗にいう「機種依存文字」と呼ばれるものがあります。
こういった機種依存文字は、メルマガを受け取る端末の環境によっては正しく表示されず、文字化けの原因になる場合もありますので、なるべく利用は控えます。
文字装飾を使いすぎない
かつては記号などで見出しや小見出しを装飾したり、記号を組み合わせたイラストを表示したりといったメルマガがよくみられました。
しかし、現在はLINEなどを使ってメルマガを配信することも多く、さまざまな配信プラットフォームに柔軟に対応できるよう、過剰な装飾などは避け、どのプラットフォームでも美しく表示されることを意識しましょう。
1行の文字数を合わせる
文字装飾と同じように、スマホやパソコンなど受け取る端末は相手によってさまざまです。
そういった端末が変わっても、レイアウトが崩れず美しい見た目のメルマガとするためにも、1行あたりの文字数は35文字前後で改行すると良いでしょう。
また、半角文字はレイアウトが崩れる原因ともなりますので、極力利用は控えます。
飲食店向け新年のメルマガ用テンプレート例
実際に飲食店向けのメルマガ風に作ったテンプレートの例です。
必要な箇所をコピペするなどして利用してみてください。
なお、このテンプレートは全角32文字改行で作成しています。
件名
【居酒屋〇〇】新年のご挨拶と営業再開日のご案内
本文
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【2021年】 居酒屋〇〇 メルマガ
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新年のご挨拶と営業再開日のご案内
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あけましておめでとうございます。
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のんびりとしたお正月をお過ごしでしょうか?
旧年中は【居酒屋〇〇】に足を運んでいただき
誠にありがとうございました。
おかげさまで当店も、◯年目の新しい年を
無事に迎えることが出来ました。
これもひとえに皆様方のご愛顧の賜物と深く感謝しております。
本年は〇〇県の△△水産様との取引も決まり
〇〇県のおいしいお魚を
皆様に心ゆくまで味わっていただけることとなりました。
お料理だけでなく接客にも益々力を入れ
本年も皆さまにゆっくりと楽しんでいただけるお店を目指して
スタッフ一同誠心誠意努力していく所存です。
まだまだ寒い時期が続きますが
皆様方におかれましてはお身体どうぞご自愛くださいませ。
本年も【居酒屋〇〇】をどうぞよろしくお願いいたします。
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追┃伸┃
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1月◯日(◯)17:00より、通常通り営業いたします。
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居酒屋◯◯
(住所)
(電話番号)
(メールアドレス)
(営業時間)
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発行元:https://~
公式HP:https://~
メルマガ解除:https://~
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まとめ
いかがでしょうか?
飲食店がメルマガで新年の挨拶を送る場合の注意点を解説し、実際のテンプレートをご紹介しました。
これらのWebツールは、現代の飲食店が積極的に取り入れていきたい、能動的な営業活動の一環ではありますが、新年の挨拶に関しては年賀状というアナログツールも忘れてはならないでしょう。
特に地元密着型で地域に根ざして飲食店などでは、メルマガなどのデジタルツールと、年賀状のようなアナログツールを使い分け、時には併用して営業活動に取り入れていくことが、これからの時代を乗り切っていく大切な戦略です。
アナログとデジタル、それぞれの特徴をよく掴んで、ぜひとも「待ち」ではない「攻め」の営業へと取り込んでみてください。