飲食店がお客様からもらった年賀状|返事は出す?いつまでに出す?

飲食店街 コラム

年末になると飲食店はお客様に出す年賀状の発送作業に追われると思います。

そしてそれが終わって無事に年が明けた時に、こちらから出していなかったお客様から、予期せぬ年賀状をもらったことは無いですか?

そんな時に年賀状の返事というのは出さなければならないのでしょうか?

これは結論から言えば、返事を返すのが基本的なマナーです。

では、その返事はいつまでに出せばいいのでしょう?

この記事では、そんな飲食店がお客様に出す年賀状の返事にまつわる様々な疑問ついて解説すると共に、そのまま使える例文まで、合わせて紹介していきます。

お客様から元旦に年賀状が届いた場合

基本的に年賀状の返事は、受け取ったらなるべく早く、できればその日のうちに返事を書いて投函するのが望ましいでしょう。

元旦に届いた年賀状に関しては、その日のうちとは行かなくとも三が日のうちに出すことができるようなら、「ご丁寧に年始のご挨拶ありがとうございました」などのひとことは、あえて書く必要はありません。

ただし、通常の飲食店であれば三が日のうちは店が休みで、お客様からの年賀状をその間は受け取れないということも十分に考えられます。

そのため、新年の営業開始日になってから受け取った年賀状で、三が日を過ぎて返事を出すような場合は、そういった年賀状をいただいたお礼の言葉を添える方が、お客様との関係を考える上でもスマートでしょう。

飲食店がお客様に出す年賀状の返事

それでは、実際に飲食店がお客様にいただいた年賀状の返事の実例をご紹介します。

例文

1)謹んで新春のお慶びを申し上げます
2)ご丁寧な年賀状を頂戴し、ありがとうございました
3)年末年始はお休みをいただいていたため、新年のご挨拶が遅れましたこと深くお詫び申し上げます
4)お健やかに新年を迎えられましたご様子、心からお慶び申し上げます
本年も〇〇(お客様名)様にご満足いただけるお店を目指して、スタッフ一同努力してまいります
5)寒さ厳しい折ではございますが、ご家族様共々どうかお体ご自愛くださいませ
旧年同様本年もどうぞよろしくお願いいたします

6)令和◯年一月吉日

7)〇〇店
店主 ◯◯

なお、〇〇(店名)は◯日より通常通り営業いたしております

盛り込む内容

飲食店がお客様にいただいた年賀状に返す、年賀状の例文は上記のようなものです。

これをそれぞれ年賀状のお礼に盛り込みたい内容ごとに解説します。

1.賀詞

年が明けてから出す年賀状の場合は、謹賀新年などの仰々しい賀詞を使うより、相手を選ばずに使えてやわらかい印象を与える、文章タイプの賀詞がふさわしいでしょう。

また、元旦に届く年賀状ではありませんので、新年よりは新春という言葉を使う方がおすすめです。

2.年賀状へのお礼

三が日のうちに返事が返せる場合は省いても構いませんが、それ以降に出す年賀状の場合は、きちんとお礼の言葉を入れる方がお客様に対しても失礼にはあたりません

3.遅れたお詫び

お客様に年賀状をいただいてから返事を書いたわけですから、それについてのお詫びを書き添えます

これもお礼と同様、三が日中に出せるのであれば書かなくても良いでしょう。

4.メッセージ

通常の年賀状と同じように、旧年中の感謝や、今年のさらなる厚誼を願う言葉を書きます。

店側からのメッセージとして、今年の豊富などを書き添えるのも良いでしょう。

5.締めの挨拶

締めの挨拶には、相手の健康や幸せをお祈りする言葉を入れます。

6.日付

元旦に届く年賀状ではありませんので、日付は「1月吉日」とするのが正式です。

本文とは1行分開けて文末に明記します。

7.差出人名

差出人の名前を下寄せで書きます。

また、通常はがきの場合は相手先の名前を本文に書き添えることはしません

年賀状を返していいのは松の内まで

新年の営業開始日が遅めのお店などでは、三が日を過ぎて届いた年賀状を確認することもあるでしょう。

その場合でも、こちらから出していないお客様には、しっかり返事を返したいものです。

ただし、年賀状として返していいのは1月7日の松の内までで、1月8日以降に出す場合は年賀状ではなく、普通の官製はがきを使用して寒中見舞いとして出すようにしましょう。

飲食店がお客様に年賀状の返事として出す寒中見舞い

ここでは、年賀状のお礼としてお客様に送る、寒中見舞いの例文をご紹介します。

例文

寒中お見舞い申し上げます
〇〇(お客様の名前)様におかれましてはお変わりなくお過ごしとのご様子、心からお慶び申し上げます
このたびはご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました
新年のご挨拶が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます
〇〇(店名)も◯日より無事に新年の営業を始めることが出来ました
これもひとえに旧年中の皆様方のご愛顧のお陰と、深く感謝いたしております
まだまだ寒い日が続きますが、〇〇(お客様の前)様におかれましてはご家族様共々風邪などひかれぬようご自愛ください
本年も変わらぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます

令和◯年一月吉日

◯◯店
店主 〇〇

ポイント

挨拶が遅れたお詫びや、年賀状に書かれた内容に関する返信を盛り込むようにします。

また、時期的にすでに営業は始まっているでしょうから、その旨をさり気なく本文に盛り込みましょう。

喪中にお客様から年賀状を受け取った場合

通常時とは違いますが、万が一こちらが喪中だった場合に、お客様から年賀状をいただいた時は、寒中見舞いの形を取ってお礼状を返すのが良いでしょう。

喪中にお客様からもらった年賀状への返事

次はそんな喪中にお客様から年賀状をいただいた時の、返事に出す寒中見舞いの例文をご紹介します。

例文

寒中お見舞申し上げます
このたびはご丁寧な年始状を頂戴し、ありがとうございました
昨年◯月に当店の〇〇(亡くなった方の関係や名前を書く)が永眠し、年頭のご挨拶を控えさせていただきました
ご連絡が行き届かず、誠に失礼いたしました
なお、〇〇(店名)は◯日より変わらず営業はいたしております
本年も変わらぬご愛顧のほどどうぞよろしくお願い申し上げます
末筆になりますが、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

◯◯店
店主 ◯◯

ポイント

お客様から喪中に届いた年賀状にお礼状として、寒中見舞いを帰す場合の注意点は以下のようなものです。

  • 年「賀」状という言葉は使わず、年「始」状などと言い換える
  • 喜ばしい言葉は使わない
  • 喪中はがきを出していなければ、その旨を詫びる

まとめ

こちらが出していない予期せぬお客様から年賀状が届いた場合は、何よりすぐに返事を出すことが大切なマナーです。

しかし、こういった事態を招かないよう、飲食店は常に顧客リストを見直して、しっかりと年の瀬の準備の中に年賀状製作を組み込み、効率的な年末年始の営業戦略に役立ててください。

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