飲食店やサロン、小規模小売店などの店舗型ビジネスで、集客や売上を安定的に確保していくためには、店や働く従業員のファン＝常連客を増やしていくことが必要です。
そして常連客をより多く、より深く囲い込んでいくためには、積極的な営業活動も欠かせません。
そんな積極的な常連客の囲い込み活動を行える営業ツールの1つがメルマガです。
この記事ではそんなメルマガで、これからの時期もっとも大切となってくる、クリスマスやお正月に送るメールの内容について考えていきたいと思います。
店舗型ビジネスにおけるメルマガの有用性
来店後にお客様個人へお礼が送れる
お客様が直接お店に足を運んでいただくことで成立する小規模な店舗型ビジネスにおいては、来店したお客様にメルマガ登録をしてもらうのが大切な第1歩です。
来店したその日のうちに最初の「来店お礼メール」が送られるように設定しておくことにより、持ち帰った商品や満足感とともに、自店をより深く印象づけるよう意識しましょう。
来店後にステップメールで再来店を促せる
1度来店したお客様が、2回目に来店をしたとすれば、常連客になる下地は十分と言えます。
しかし、その2回目の来店を獲得するのが簡単な話でないのは、店舗型ビジネスを経営する経営者ならば良くお分かりだと思います。
そのためにステップメール機能を使って、初回の来店から1ヶ月目、2ヶ月目などの決められたタイミングでメルマガを送ることにより、自店のことを記憶の片隅に追いやらないように印象づけることができます。
既存の登録客へ定期的な情報開示ができる
1度来店したお客様だけでなく、既に常連客として定着しているお客様に対しては、キャンペーンの開催や季節ごとの挨拶などを、定期的にメルマガで配信することにより、より効果的な営業戦略を立てることができます。
年末年始はメルマガ配信の絶好の機会
これからやってくる年末年始は、店舗型ビジネスにおいては確実に集客と売上を確保したい大切な時期です。
そんな年末年始に送るメルマガの例文を、下記にご紹介します。
自店の業態に合わせてアレンジを加えれば、そのまま使えるものとなっていますので、どうぞ有効に活用してください。
年末に送るメルマガの一例
年末といえば、飲食店ならば忘年会やクリスマスディナー、小売店では歳末セールなど様々なイベントが開催されるでしょう。
また、美容院などのサロン系店舗においても、新年を迎えるための駆け込み需要が期待される時期ですので、積極的にPR情報を伝えても自然とお客様に受け止めてもらうことができます。
それを踏まえて、メルマガでもより直接的なPR内容を盛り込んで、自店の営業へとつなげていきましょう。
例文（レストランの場合）
タイトル：【〇〇（店名）】クリスマスディナーのご案内
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【20◯◯年クリスマスディナー】
◯月◯日、◯日、◯日、各◯名様限定
お1人様◯◯円（税・サ別）
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クリスマスチャペルが街に流れる時期になりましたが、皆様いかがお過ごしですか？
日頃は〇〇（店名）をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
さて、今年も毎年恒例のクリスマスディナーをご用意いたしましたので、ご案内させていただきます。
今年のテーマは「＊＊＊＊＊＊＊＊＊」です。
本場フランスから取り寄せた◯◯をはじめ、北海道の◯◯や北陸の〇〇など、国内外の厳選した素材をふんだんにご用意して、皆様の舌を唸らせたいと、シェフも腕によりをかけています。
それに合わせるワインは、今年は〇〇や〇〇などをご用意してみました。
幸せな一夜を心の底から楽しんでいただけるよう、スタッフ一同心を込めてサービスさせていただきます。
今年は時節柄席数も少なめに、いつもよりゆったりくつろいでいただける配置としておりますので、ご予約はお早目にお願いいたします。
皆様のご来店を、心よりお待ち申し上げております。
レストラン〇〇
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【20◯◯年クリスマスディナー】
（メニュー紹介）
【ご予約はお早目に！】
◯月◯日、◯日、◯日、各◯名様限定
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【年末年営業のご案内】
◯日～◯日をお休みとさせていただきます。
新年は◯日◯時より通常通り営業いたします。
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店舗データ
ポイント
メルマガの件名はおよそ30文字くらいの表示がされますが、メールリストをパッと見て「どこからの、何のメール」かが分かるように、タイトルはなるべく簡潔に、冒頭14文字程度で伝えるよう心がけます。
この場合では冒頭で店名（長い店名の場合は通称でも可）とクリスマスディナーの案内だとはっきりと伝えることが大切です。
またメルマガは通常のビジネスメールとは違い、必ずお客様が読んでくれるとも限らないため、必要な情報は冒頭で述べたり、【 】や★☆などの記号でお客様の目線を引きつける工夫を凝らしましょう。
お正月に送るメルマガの一例
年末のメルマガは、歳末商戦に向けたPRメールの意味合いが強いものですが、お正月に送るメルマガは、むしろ日頃の感謝を伝えるメールとしたいものです。
また、予約配信機能などを有効に使って、必ず元旦の朝にお客様の手元に配信されるように手配するようにしましょう。
例文（美容院の場合）
件名：【〇〇（店名）】新年のご挨拶を申し上げます
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は〇〇（店名）をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで当店も、新たな気分で◯年目となる新しい年を迎えることができました。
これもひとえに皆様方のご厚誼のおかげと、心より感謝申し上げます。
皆様方におかれましては、新しい年をどのような気分でお迎えでしょう。
当店は今年のテーマを「＊＊＊＊＊＊＊＊＊」として、お客様の魅力を今まで以上に引き出すことができる美容院を目指し、スタッフ一同研鑽を積んでまいります。
旧年同様、本年も〇〇（店名）をどうぞよろしくお願いいたします。
まだまだ寒い時期が続きますが、皆様方におかれましては風邪など引かないよう、お体ご自愛くださいませ。
令和◯年元旦
◯◯（店名）
なお、新年は◯日◯時より通常通り営業いたします。
皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
（店舗データ）
ポイント
美容院などは常連となれば一定期間ごとにお客様が来店されますから、お客様の来店頻度に合わせたステップメールなどが取り扱いやすい業態です。
そのため、お正月のメルマガに関しては、通常の来店を促すPR要素よりも、新年を祝い、旧年の感謝と今年の変わらぬ厚誼を願うといった、年始の挨拶そのものに絞った内容とするのがおすすめです。
まとめ
このように店舗型ビジネスにおいての年末年始は、メルマガなどを用いた営業戦略には欠かせない時期です。
ただしお正月に関しては、あえてメルマガではなく年賀状を送るというのも1つの考え方です。
普段がメールでのやり取りだからこそ、年の始めくらいはお客様が実際に手に取ることのできる、日本古来の年賀状という文化を見直してみるのも良いのではないでしょうか？
そのためには普段から顧客リストの収集を意識したメルマガ運用をするのも、営業戦略上は大きなポイントです。
ビジネスチャンスとしても大切な年末年始の時期を、メルマガと年賀状の相乗効果を使って、効果的な営業戦略を行ってください。
